息子のスキー学校
清里小学校では高学年がスキー教室に行った。八ヶ岳をバックに、正面には富士山を眺めながらのスキーはさぞかし快適に違いない。
息子は1年生からスキーをしている。
雪国、というほどではないが、標高が高いので「冬になるとスキー」が一般的なのである。
5年もスキーをしていると、もう体がスキーを覚えているようだ。
最近は”ボーゲン”という言葉がなくなったらしい。
同じような姿勢をどういうかというと、なんと”ハの字”。そのものじゃないか。
カービング板が一般的なので、ちょっとした力ですぐに思い通りに滑ることもできるらしい。
ところで、体がスキーを覚えている、ということ。
頭のなかで、滑るためにはあーやって、こーやって・・・・・右に曲がるには左足の内側エッジにちょっと力を入れて・・・
あ~・・・・・こんなこと考えていたら、滑ることなんてできやしない。
頭が悪いと、滑ることができないことになりかねないけど、現実にはそんなことはないよね。
これって、体がスキーを知っているから、という。
知識として知っていることと違い、言葉では表すことができないほど複雑な動きを知っているから。
自然に体が動いてしまう。
もちろん、自分が思うように滑るためには、体が知るための訓練をしなければならない。
いったん身に付いた体の知識はなかなか離れようとしない。
頭の知識より自分のなかの滞留時間が長いのだ。
体の知識を言葉にして表現しようとしてもなかなか難しい。
「こんなような」
「右に曲がるんでしょ?だったら左足の内側にいつもより1kgくらい多めに力を入れて!そのとき、腰あたりの重心をずらさないようにひざを75度曲げてよ! えっ?なんでできないの? かんたんでしょ?」
とは、息子は言ってくれない。
言われても、なにをやっていいのかさっぱり・・・
75度ではなくて74.5度かもしれない・・・最適値は・・・
すごいことだね。
言葉よりも体の記憶が優先するときがある。
言葉はいらない、ということでもある。
僕たちの記憶というものはこんなものかもしれない。
言葉の持つ力を否定しないが、言葉だけじゃ記憶できないことがある。スキーのように。
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